2013年11月2日から新潟市美術館で開催されていた、『オディロン・ルドン―夢の起源―』、見に行ってきました。
オディロン・ルドンは東京で見損ねていたので新潟に来たのはラッキーでした。
新潟市美術館は中央区西大畑というところにあります。
古町という商店街をさらに下のほうへ行ったところ、いまは結構さびれたところです。
もしかしたら海が近いかもしれないです。
近くに「マリンピア日本海」という水族館もありますね。
東京の上野の美術館に比べるとかなり地味な感じですが中に入るとそれほど変わりません。
駐車場はそこそこ広いですが土日は混むので駐車できないと思った方がいいかも。
『オディロン・ルドン展』やってますね。
入りまーす。
入口横の受付でチケットを購入。
コレクション展もやってます。
『ルドン展』のチケットで入れますが単独だと200円かかります。
入場券と音声ガイド、それにメモ用の無印良品のノート。
音声ガイドがちょっと古いのが気になりました。
そして入場。
3部構成に分かれていました。
第1部 幻想のふるさとボルドー ―夢と自然の発見
第2部 「黒」の画家の登場 ―怪物たちの誕生
第3部 色彩のファンタジー
です。
詳しい感想については後日書きますが、僕のなかではルドンは「黒」の画家のイメージがとても強かったので後期の色彩の鮮やかさには感動では言い表せないほどの衝撃を受けました。
「黒」のマラルメやボードレール、フロベールといった詩人、作家との影響関係というのも大変興味深いのですが後期の神話的なものへの回帰、そして子どもと曲線を色彩豊かに描いた作品群などはルドンという画家の感性の抜けた豊かさ、その成熟を感じさせました。
イーゼルにかかっていた未完の作品は息子への愛をかんじさせるとても暖かなものでした。
この赤はレッドオーカーというらしいです。
左の余白にはいったいなにが描かれる予定だったのでしょうか。
150枚を超える絵画、参考資料が展示されていたので観るのに3時間ほどかかりましたが後半は速足になってしまいました。
機会があればもう1度行きたいですね。
付箋を買いました。
あとバッチですね。
どこにつけるんでしょうねw
ジャケットの胸にでもつけましょうか^^
今回展示されていた絵画をすべて含んだ冊子。
開いてみて残念なことはやはり本物の質感とはまったく違うところですね。
これはしょうがないことですが。
でもそこは記憶で補完w
詳しい解説が付いているのはありがたいですよね。
こんな感じでした。
いや~絵画は奥深いな~。
Odilon Redon 恐るべし…。
…と、2015年のいま振り返ってみると、マラルメと同時代かと思うとやはり興味深いです。マラルメの『賽のひとふり』とか、あの時代のモダニズムの持つ雰囲気… ちなみに『賽のひとふり』は新潟県立図書館では新品同様の状態で書庫に入っています。この時代は面白いなと思います。第2次大戦後もサルトル~フランス現代思想とフランスの時代が続きますよね。フランスは1度は行って見たい。東浩紀はフランス現代思想はドイツ哲学の逆輸入だと言ってましたけど、確かにニーチェ~ハイデガーというドイツが強力な時代があって、それをフランスの哲学者が洗練させたというのはあったのかも。
0 件のコメント:
コメントを投稿