2015年6月26日金曜日

勝つやつには勝つだけの理由がある。

1部の生徒は期末テストが終わった。他の生徒も今日までで終わり。長かった戦いはひとまず終わろうとしている。今回は中2に対してかなり比重をかけて教え込んだ。今年の中2生の傾向としてはとにかく素直に話を聞いてくれる傾向にあるということ。問題を粘り強く解く。間違っても正解するまで頑張る。その結果アベレージとしては92点台という好成績を確保してくれた。中2の数学のこの基礎のところ(連立方程式)でつまずくとあとで取り戻させるのが難しいのでなかなか頑張ってやってくれたと思う。


「90点以上取ったら村上春樹の『1Q84』貸してやるぞ」と言っていた男子は見事94点を取ったが『1Q84』はいらないらしい。むしろ村上龍のほうが好きなようだ。まあ中2でW村上(古い?)を読んでいる時点で見所のある男なのではあるが、『限りなく透明に近いブルー』を読みたいらしいがどうだろう。『希望の国のエクソダス』を読んだことがあると聞くと贔屓したくなる、というか色々教え込みたくなる欲望が出てきてしまうのだがそこは今のところ抑えている。村上龍は大江、中上の担っていた部分を引き受けているのだ、龍の世界の本質を見抜く目は鋭い・・・などと語りたいのだがあまり確信的でないことは立場上言わないほうがいいかもしれない。ちなみに僕は龍の本のなかでは『カンブリア宮殿』が好きだw


1年生は今回が初の期末テストということになったが、数学に関してはまずまずといったところ。授業の感触からあまり取れないかもしれないという不安(これは毎年ある)もあったが予想以上に取ってきた。今年の1年のいいところは無邪気だということ。別の言い方をするとうるさいということなのだが、まあ1回期末テストを受けてその重要さを認識したらちょっとは変わるだろうと思っている。今回の結果を見るとみんなちゃんと教えたら成績の伸びる子だと確認できたのでひと安心だ。


問題は3年生で、3年生はまだ返却されていないので結果がわからないのだが、テストは相当難しかったらしい。3年の今の時期はもう入試モードに入っていなければならないのだが、特に男子が仲が良すぎて危機感を連帯することで不安を打ち消してしまっている気がする。志望校を下げてその高校で高順位を取って・・・ということを考えている子もいる。数学は確かに社会に出ても実学としては役に立たない子も出てくるとは思うが、人間の思考の型というものは数学で形成される部分は多いだろう。式の計算から方程式、展開、因数分解、関数、極限、微分積分と覚えておかなければ近い将来後悔することさえも知らずに人生を終えてしまうのでは・・・などと思うのだがこれが目的意識を芽生えさせるのは大変なのだ。


1番勉強のできる子(女子)は今日までが試験なのだが昨日も塾にやってきた。見た瞬間に顔色が違ったので、顔色が悪いぞ大丈夫か?と思わず声をかけてしまった(女子には失礼だったかも)のだがやはり連日睡眠を削って勉強しているとのこと。みんな天才天才と言っているのだが、もちろん才能に溢れた子ではあるのだが、人間だから。1番を守り続けることのプレッシャーは半端じゃないと思う。なにせ常に目指すのが満点だから。僕の見たなかでは1番努力している。人間的にも成長している。この子を新潟高校に入れてやりたいが、お姉さんとお母さんが新潟南高校出身なのでちょっと新潟南高校に行きたがっているのかなとも感じる。新潟高校、新潟南高校どちらを受けるにしろ入試では満点を取るつもりの猛者どもと戦わなばならないから大変だろう。(,,゚Д゚) ガンガレ!


あともうひとりラブライバーの女の子(仮)が目覚めつつある。志望校を決めて本格的にやるつもりだ。なかなか生意気な子だったのだが「(○○高校入りたいので)お願いします」なんて言われたので正直驚いた。女子は変わるね。目的意識を持つと一直線。実はこの子は1年生当時から空間把握能力の高い子だと思っていた。なかなか勉強に身が入っていなかったのだがこの時期ならまだ間に合うだろう。志望校合格レベルまで引き上げてやりたいと思う。(,,゚Д゚) ガンガレ!


などと中学生が試験で四苦八苦しているなか、僕はH&Mに服を買いに行っていた・・・すまぬ。バーゲンをやっていたのでね~やっぱり安い。アイテム1個1000円くらいですわ。ポロシャツ1枚、シャツ2枚、Tシャツ1枚、ハーフパンツ2枚、ブレスレットにベルト、ソックスと買っても1万円くらい。これがファストファッションというものなのか・・・となりのZARAもよさそうだし、時代は変わりつつあると思った。ちなみにH&Mの上にAKB48の姉妹グループ、NGT48の劇場ができるのだ。


あとは読書の近況。最近はラカン。あとドゥルーズ。やっと戻ってきたぜ・・・という感じで。某ブログでは本来小説の登場人物、作者の心理をラカン、ドゥルーズによって読み解く、みたいなのをやりたかった。でも全然できていなかったのだが、デリダも含めてなんとかその真似事でもしてみせねばなるまいと思ったりしている。でもやれるかはわからない。日本語の小説を読んでいていつも気になるのは音韻をどこまで意識すればいいかという事。少なくとも現代の話体で漢字を使っちゃうともうわからなくなってこない?という長年の疑問がある。源実朝とかの和歌ならなんとかわかるけど、散文でどこまで注意深くなれるかというのは・・・。僕にはちょっと無理っぽくてそれで英語に逃げたくなるわけだ。やっぱりアルファベットと仮名漢字では違うのではないかと僕は思うのだがどうだろう。


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などと書いてきたが最後に中学生による絵をアップして終わろうと思う。





書いてあるとおり、アンパンマン。未来のNGT48候補生の描いたアンパンマン。字が抜群に上手い子。






K画伯の絵。画像は斜めになったが、下が僕らしい。どう見ても人間ではないのだが、彼女の目にはこう映っているのだろう。Twitterに上げてくれと言われたがBloggerに上げてやることにした。いちおう格上げのつもり。






ここまで行くとなにを書いているのかがよくわからないのだが、どうやら左のうさぎらしきもののなかには人が入っているらしい。想像力に溢れた子である。



と、こんな感じが近況。

2 件のコメント:

  1. せんせいこんにちは。今回、構成が妙にプログレッシブでいいですね(笑)。

    真剣に教え子に向き合う姿勢を見せたかと思うと、「僕はH&Mに服を買いに行っていた」…アカン、笑いすぎて死ぬwww
    そして日本語の音と表記の関係に鋭く斬り込むかと思うと、唐突に中学生の絵を上げて〆るってwwww

    しかしK画伯のタッチ(特に上)、山村浩二みたい。

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    1. お師さん、これはもちろん吉井和哉と眞鍋かをりの二人を意識してのプログレですよ、嘘・・・よくわからない・・・プログレってなに・・・?

      どうしても真面目に書くわけには行かぬと照れが出て精神が右往左往してしまうのでしょうw
      最近読んだ本『日本の歴史1』(中公文庫)に昔、日本語は母音が8個だったって書いてあって、そのときはどうだったのだろうと考えていたのの延長ですな。邪馬台国をどう読んだかという話のところあたり。
      そしてK画伯に締めてもらうw

      山村浩二って検索してみたら、K画伯と目の描き方が似てる!
      褒めたら伸びるのかしらね、将来アニメーターになったりして。
      あの絵は保管しておいたほうがいいかもw

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