2015年10月9日金曜日

iOSでハイレゾを聴くには。

先日、コンビニに立ち寄ったときに、とある雑誌が目にとまった。


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表紙は『ガルパン』。『ガールズ&パンツァー』。いや、『ガルパン』って僕はよく知らないのだが(名前だけは聞いたことがある)、前々からハイレゾっていいなと思っていたところに、こういう敷居の低そうな雑誌があったので、ちょっと手に取ってみた、そして買った。


開くと、『ガルパン』についての解説があり、どうやら女子高生が戦車で戦うアニメらしい。2015年11月21日から劇場公開されるので特集が組まれたのかな。『ガルパン』は積極的にハイレゾ音源で音楽を配信しているようだ。まあ僕はあまり興味がないのでこれ以上は突っ込まないでおく。


読み進めていくと、「ハイレゾを聴くための機器を選ぶ」とある。
スタイル01 ポータブルオーディオ
スタイル02 PCオーディオ
スタイル03 ネットワークオーディオ
とある。


実は僕はPCにDACをつないでいる。FOSTEXのHPーA3。


FOSTEX 32bit DAC & ヘッドホンアンプ HP-A3
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これをつないで、スタイル02のPCオーディオの状況はできているのだが、残念ながらヘッドホンはハイレゾに対応していない。AKGのQ701。音源もハイレゾはほとんど持っていなかった。あったのが昔、e-onkyoが配信していたQUEENのベストとあとはビル・エヴァンスくらい。とにかく愛用しているiTunesがハイレゾに対応していないので、ハイレゾ化は諦めていたのだ。


しかし、この雑誌を読むと、スタイル01のポータブルオーディオを使ったハイレゾ化は非常に魅力的なのではないかと思えてきた。1番簡単なのが、10月10日に発売されるソニー製のウォークマンを購入することだ。ソニーはハイレゾ音源を豊富に抱えているMoraを持っているし、なによりこの発売されるウォークマンが安価だということだ。最安値で2万2千円くらいなのではないか。付属のIEヘッドホンがハイレゾ対応しているかはわからないが。



SONY ウォークマン A20シリーズ 16GB ハイレゾ音源対応 2015年モデル シルバー NW-A25 SM
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オンキョーもミドルクラスの携帯プレーヤーを発売している。


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こっちは実売価格が6万5千~7万5千くらい。高いんじゃない?と思わせるものなのだが、これぐらいのきっちりしたつくりでないと音にノイズが入って綺麗な音はでないだろう。内蔵メモリが非搭載なのは気になるが。


と、ここまで読んでいて気づいたことがある。どうやらiPhoneやiPadでもハイレゾ音源を楽しめるようだぞと。ではどうするのか。


まず必要なものを言おう。必要なのは、iOSでハイレゾを管理することができるアプリ。iTunesがハイレゾ対応していないので新しいアプリを入手する必要がある。メジャーなところでオンキョーやソニーのものがあるが、僕はNe PLAYERというのをおすすめしたい。パソコンで同期をするときに、アプリでファイルを共有するだけだ。そんなに難しいことはない。もちろん落とすべきハイレゾ音源は、オンキョーだろうがMoraだろうがどこでもいい。Ne PLAYERで共有してしまえばいい。


さらに必要な機器を揃えよう。まず、iPhoneなどの充電をするためのソケットの部分に接続する、ポータブルヘッドホンアンプが必要になる。アンプに本体のハイレゾ音源をデジタルのまま送るのだ。僕はiFI-Audioの、nano iDSDをオススメする。なぜなら圧倒的に安いから。あらゆるハイレゾフォーマットに対応しながら価格は非常に抑えられている。


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もちろん、このnano iDSDから直接iPhoneへはつなげられない。そこで必要なのがカメラアダプターだ。


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これにさらに、USBを変換する機器が必要になる。


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これにより、iPhoneからカメラアダプタ+変換名人=nano iDSDへと接続が完了する。これで接続の問題はないはずだ。ヘッドホンはハイレゾ対応を購入すること。そして自分の耳に合った機種を納得いくまで選ぶこと、これが大事。僕のお薦めとしては、オーディオテクニカのCKR10。



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ハイレゾを楽しみたい人ならば、このCKR10くらいは持っているべきなのではないだろうか。ハイレゾの解像度に対応できる優秀な機種だと思う。


音楽は、基本e-onkyoのサイトで落とせばいいだろう。好みによってMoraやOTOTOYとかもある。僕はe-onkyoで十分である。クラシックやジャズは豊富だし、J-POPもそれなりにあるし、Anime関連も豊富だ。では聴いてみよう。


しかし!ここで問題が起こった。コネクタをiPhoneに差すと、バッテリー消費が高すぎて、アクセサリが認識しないのだ。これは非常に困った。ではこのような事態にどうすればいいのか。それはカメラアダプターとポータブルヘッドホンアンプの間に、セルフパワーのハブを噛ませることだ。それを行うことにより、バッテリーの消費電力の問題はあっけなく解決する。しかし、このことによってポータブルの利点、どこでも聴けるという最大の利点を失ってしまうのだ。これはキツイ。


探せば携帯の充電器があるのかもしれないが、今はそれを探す気力もない。とにかくハイレゾ音源を聴いてみようじゃないか。試しに落としてみたのが、浜崎あゆみの「DAYS」のクラシックバージョン。うん、なかなか音がいい。基本、今迄聴いていたヘッドホンよりいいもので聴いているのでこんなものだろうと。もうひとつ、堀江由衣の「半永久的に愛してよ」を聴いてみる。堀江はなぜだかよくわからないが楽曲に実力派プレイヤーが揃うという不思議な現象がある。さて聴いてみる。


聴いた瞬間まず、ヴァイオリンの音が違う。ハイレゾと既存のCD音源の違いは説明するまでもないと思うが、音の解像度が違うのでヴァイオリンのような弦楽器だと弦が奏でる音の豊かさが如実に現れCD音源とは比較にならない。おそらくハイレゾに1番向いているのはクラシックで、その中でも弦楽器だろう。


表現者の出したかった音というものがハイレゾだとより近い形で表現できるのだ。素人の僕でも聞き取れたという事実は大きいだろう。ミュージシャンとしても、自分の表現をより忠実に再現してくれる、このハイレゾ音源は歓迎すべきものだろう。これからはハイレゾが来る。いよいよ来る。そんな印象を受けた。


全部揃えるとなると面倒だし、多少金もかかるが、それに見合っただけの音が出ていると僕は思う。



PS 今日はノーベル文学賞の発表があった。村上春樹はまた落選したということだが、もちろん僕は受賞するとは思っていなかった。春樹の世界への貢献度はまだノーベル文学賞のレベルではないと思っている。また、別の視点から見れば、春樹にはあまりノーベル文学賞と相性はよくないのではないかとも思う。だが、毎度毎度こうして話題をつくってくれるこのノーベル文学賞フィーバーは歓迎すべきものだろう。今日は中学生がスマホで春樹落選の報を教えてくれたが、まあ普段本を読まない中学生にとっても話題になっているのだからよいことなのだろうと思っている。

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